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ベッドサイドのユーモア学

副題:命を癒すもうひとつの薬

柏木哲夫 著 メディカ出版

淀川キリスト教病院名誉ホスピス長・大阪大学名誉教授である著者が
死と向かい合うホスピスの現場において「ユーモア」がどれほど大切なものかを書いてます。

 この著者、川柳作家でもあるようで、新聞への投稿をしたり、病院内の週報、医療関係の雑誌で川柳コーナーを設けたりして、緊張に満ちた現場を和ませ、患者や職員のストレス軽減を図り、QOL(人生の質)を高めようとしているようです。
 「笑うこと」が健康に良い影響力があるというのは最近の研究で証明されているとか。
ただ暗くうつうつとしているよりも、つらい時にも生活のこっけいな面を見出してそれを笑うことができる人、そんな人になりたいなと読んでいて思いました。

 内容は実際の川柳の紹介がかなりの部分を占めているので
わかりやすく、読みやすい一冊です。そして、明るい。
ホスピスというとなんとなく「暗い」イメージがあるのですが、
そんなことはない、けっこう明るい場所なんだ(もちろん、意識的にそうしなくてはいけない場でもあるからですが)ということを教えてくれます。
# by bakusdream | 2005-12-10 11:14 |

125歳まで元気に生きる

副題:体内から若返るアンチエイジング

満尾 正著 小学館

 著者は米国アンチエイジング学会認定医であり、現在、赤坂でキレーション治療とアンチエイジングを中心としたクリニックを開設しているそうです。

 「アンチエイジング」のついての情報満載、即役に立つ一冊といっても良いかも。

血糖値を急激にあげない食べ方とか、運動、睡眠、呼吸法など、わかりやすく簡単な方法がたくさん載ってます。
# by bakusdream | 2005-12-10 10:56 |

名医ポポタムの話(ショヴォー氏とルノー君のお話集)

レオポルド・ショヴオー著 国書刊行会

 フランスの作家 レオポルド・ショヴオー(1970-1940)により寓話集です。
動物たちと人間が繰り広げる奇妙でとぼけていて残酷なお話集。
 作者が自分の子供相手に語ったお話だというから
こどもというのは残酷でナンセンスなお話を好むものなのねと思います。

 子どもが相手だから夢のある、きれいで教訓的なお話を・・・なんてのは
多分、大人の勝手な思い込み。

 読んでいるうちに頭が混乱して得たいのしれない不安感に襲われ、結末まできて
「うーーーん、そうでたか」と納得する、そんなわけのわからない刺激に満ちた
短編集です。
# by bakusdream | 2005-12-10 10:48 |

あおぞら

星野夏 著 ポプラ社

18歳の少女の日記です。
内容はひたすら重い。

 裏切り、暴行、恋人の死、自暴自棄になり、風俗に足を踏み込んでみたりリストカットを繰り返す。十代でこんなにつらい経験をしてしまうなんて・・・と読んでいて胸が痛くなります。

 日記なので、ただただ、繊細な少女の思いというか、叫びが繰り返し綴られています。
日記の中でも「きつい、ホントにきつい」という記述が多く使われているのですが
読んでるこっちにとってもなかなかきついものがありました。

 もし、自分の娘がこんな経験をしてしまったら、私は母親として、どう接するだろうか、ちゃんとこどもを受け止めて立ち直らせることができるのだろうかと、自問してしまう、そんな本でした。
# by bakusdream | 2005-12-10 09:56 |

NINE MONTHS

久しぶりにDVD借りてきました。
ヒューグランド主演の「NINE MONTHS」お気楽なラブコメディです。


1995年 アメリカ
監督:クリス・コロンバス
出演者:ヒュー・グラント 、ジュリアン・ムーア 、トム・アーノルド 、ジョーン・キューザック 、ジェフ・ゴールドブラム 、ロビン・ウィリアムズ

まあまあでしたね。ちょっとドタバタが過ぎるような。

ストーリーは安定した仕事と物分りのよい恋人を持ち、ポルシェを乗り回すというオシャレな独身貴族生活を楽しむ主人公が、恋人が妊娠したことで大パニックをおこしてすったもんだというもの。

 気持ちはわかりますね。子供はエイリアンのようなもの、突然大人の生活に侵入してきて、大人の生活をのっとりにかかる、その自己中ぶりには誰も抵抗できない。これを許すには「愛情」という目に見えないものにどっぷりつからなくては、耐え切れるものではありません。
 おなかにエイリアンをかかえてしまう女と、それを見ているだけの男とでは、タイミングが合わないのは仕方ないですね。

 アメリカ映画なので、「こどもは素晴らしい、男は女を支えて当然」的なメッセージがどぎつく描かれ、それに英国人の主人公が乗り切レズ、右往左往する様はなかなかおもしろいものでした。

以下、ネタバレなので・・・。


 結末はお決まりのハッピーエンド、あまりの物分りのよい主人公にちょっとがっかり。
もっともヒュー・グランドのキャラクターにはぴったりの役でした。ハンサムで、真面目、とても優しくて、でも気弱な優柔不断男。実は私、この手の男性に弱いんです。ここに、手のひらを返したような冷たさを加えるとめちゃ、理想のタイプになってしまう・・・抵抗できないかも。

恋愛において 「冷たさ」という要因はけっこう重要かなと思ってます。
ひたすら追いかけられたら、逃げたくなるのが人情で、そういう意味では「ストーカー」なんて、好まれるわけがないんですよ。たまには「そこまで愛されるのが幸せ」なんて言い方をするタイプもあるようですが、理解できないなあ。

 映画では女性の方が、彼の優柔不断ぶりにキレて、引導を渡そうとしたところ、男性側、見事に追いかけモードに入ってました。これが、「結婚してくれなきゃ死んでやる」だったら、逆に逃げにかかっちゃったかもね。

 秋は映画の季節だなあ。しばらく見てなかったので、気になる映画がたまってます。
やはり、時々はこういう時間も作らなきゃね。
# by bakusdream | 2005-10-09 08:31 | 映画・ファンタジー